現在、日本がワーキングホリデー協定を結んでいるのは「26の国と地域」です。
ワーキングホリデーをするにあたり最初に決めることは「どの国にワーキングホリデーするか」です。
いくつもある国の中で、どれを選択すべきかわからないですよね。
この記事では、
- 国選びのポイント6点
- ワーキングホリデーの人気5か国を紹介
についてお話しします。
※ワーキングホリデーを「以下ワーホリ」と表記します。
国選びのポイント6点

現在、日本がワーキングホリデー協定を結んでいる「26の国と地域」の中から
「国選びのポイント」を6つ紹介します。
- 行きたい国があるか
- 予算
- 語学力
- 現地での目的
- スケジュールの都合
- ワーキングホリデービザの特徴
これが考えるべき視点です。
行きたい国があるか
ワーキングホリデーは準備することも多いです。
- 英語の勉強
- 日本のプライベートの調整(自宅や仕事など)
- 資金調達
- ビザの申請
- 各役所での手続き(住民税・健康保険・年金)
挙げればきりがありません。
こういった準備をしていく中で、大変なことも多いです。
みなさんは
- 兼ねてより行きたいと思っている国
- なんとなく決めた国
どちらがあなたの背中を押してくれますか?
もちろん前者ですよね。
第一印象はぜひ大切にしてください。
予算
国ごとで物価や為替レートも異なるため、当然かかる費用も変わってきます。
単純に、物価が高い地域は滞在費が多くかかります。
ただ物価だけが費用を決める基準にはならないので注意しましょう。
物価は日本と同じくらいでも、給料が日本をより安い国もあります。
また情勢によって為替レートが安定しない国は、かかる費用が予想しずらいですね。
ワーホリの費用について、こちらに記載しているので参考にしてください。

語学力
語学力はあればあるに越したことありません。
後述しますが、
例えばイギリスなどは語学力の水準が高いため、
- 語学学校のレベル(生徒のレベル)も高い
- 就労採用基準も上がる
ということがあります。
国それぞれに特徴があるので、自分の語学力を測っておくことは必要と言えるでしょう。
なので、語学力は国を選ぶ判断基準の1つです。
ワーキングホリデーは就労が認められているとはいえ、
語学力が足りていない外国人を雇いたいと思う雇用主は少ないと思いませんか?
と言いつつ、語学力ゼロからワーキングホリデーをする人も多くいます。
誰しもが語学力にたけているわけではないです。私もそのうちの1人です。
国によっては、滞在しながら語学を学ぶことが出来るところもあります。
それを活用しながら語学力アップを図ることも1つの目的としては良いと思います。
現地での目的
例えば、
- ドイツ語を学びたい
- 韓国語を学びたい
- ファッションを学びたい
- イタリア料理を学びたい
- リトアニアの伝統文化を学びたい
このような限定された国でしか達成できない場合は、その国を選択する必要があります。
ただ漠然と
- 海外で暮らしてみたい
- 英語を身に付けたい
- 海外で働いてみたい
と考えている方は「英語圏」が良いでしょう。
スケジュールの都合
人によって
- すぐにでも渡航できる方
- 仕事を退職・休職する方
- 家庭の都合
違います。
さらに国によっては
ビザの申請時期が異なるので行きたい時期とビザ発行時期が合わないケースもあるでしょう。
人気な国だとビザが取れないことも起こります。
いつ取れるかわからないビザをずっと待ち続けるわけにもいきません。
スケジュールを明確にし、限られた時間の中で渡航できる国を探していく必要があるのです。
ワーキングホリデービザの特徴
前述で少し触れましたが、国によってワーキングホリデービザの特徴は異なります。
- ビザの発給数
- 就労期間
- 就学期間
が大きな特徴の違いです。
ビザ発給数
ビザの発給数とは、その国が年間に発行できるビザの数のことです。
国によって、発行数に制限があるため、発行数を上回る応募があったら抽選になるケースがあります。
つまり、100%ビザが取得できるとは限らない国もあるということです。
就労期間
就労期間とは、働くことのできる期間です。
国によって、
- 1年間
- 条件次第でさらに延長できる
など異なります。
就学期間
就学期間とは、滞在中に学校に通える期間を表します。
国によって、就学期間を3か月と定めていることもあれば、6か月としているところもあります。
学校に通うのがメインになる予定の方は、就学期間も見ておく必要があるでしょう。
ワーキングホリデー人気5か国の紹介

次は人気国を紹介します。
日本人に人気のあるワーホリ国は
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- イギリス
- アイルランド
です。
この5か国についてそれぞれの特色も紹介します。
オーストラリア
滞在可能期間 | 最長1年 (条件により3年まで延長可能) |
---|---|
ビザ発給数 | 制限なし |
年齢制限 | 申請時18~30歳 |
就学期間 | 4か月まで |
就労期間 | 1雇用主の元で6か月 |
一番の特徴は、ビザが取得しやすいことです。
過ごしやすい環境で自然にあふれており、治安が良いです。
こういった理由からオーストラリアを選ぶ人が最も多いです。
日本人が多いということは安心につながります。
異国の地で孤独なんて時にも日本人がいる、言語の壁なく話せる相手がいるというのは大きいかもしれません。
しかし、日本人同士で固まってしまい、英語上達の妨げになるというデメリットもあります。
ニュージーランド
滞在可能期間 | 最長2年 (条件により3年まで延長可能) |
---|---|
ビザ発給数 | 制限なし |
年齢制限 | 申請時18~30歳 |
就学期間 | 6か月まで |
就労期間 | 制限なし |
オーストラリア同様にビザの発給数に制限がないため、ビザが取得しやすいです。
ニュージーランドは就学期間や就労期間に自由度が高いです。
比較的治安も良く、美しい自然が有名で、自然の中のレジャーが好きな人におすすめです。
カナダ
滞在可能期間 | 最長1年 |
---|---|
ビザ発給数 | 6500 |
年齢制限 | 申請受理時18~30歳 |
就学期間 | 制限なし |
就労期間 | 制限なし |
ニュージーランド同様に、就学期間や就労条件で自由度が高いのが特徴です。
ただし、申請のチャンスは一生に1回です。
ビザの年間発給数が限られているので早めの申請が必要になります。
アメリカ英語がベースなカナダ英語が身に付けられることができ、バンクーバーやトロントは人気のエリアとなっています。
イギリス
滞在可能期間 | 最長2年 |
---|---|
ビザ発給数 | 1000 |
年齢制限 | 申請時18~30歳 |
就学期間 | 制限なし |
就労期間 | 制限なし |
イギリスは、ビザの定員数が決まっており申請時期は1月と7月の2回しかありません。
非常に人気の高いので、ビザ取得の難易度はかなり高いです。
また、物価が高いため、語学学校代も高めの傾向にあります。
就労面では、最長2年間有効でフルタイムでの仕事が可能なのが特徴です。
そのため仕事によってはかなり稼げます。しかし高い英語力が求められる可能性があります。
日本からだと旅費が高くつくヨーロッパ近隣諸国への旅行が簡単で安くできるので、ヨーロッパ旅行が好きな方にはたまりません。
ヨーロッパの街並み・文化にあこがれている人や、イギリス英語を学びたい人にはおすすめです。
アイルランド
滞在可能期間 | 最長1年 |
---|---|
ビザ発給数 | 400 |
年齢制限 | 申請時18~30歳 |
就学期間 | 制限あし |
就労期間 | 週39時間まで |
渡航先としてまだメジャーではないです。
日本人が少ない環境で英語に触れられるのが特徴です。
就労については、週39時間と制限がありますが、平日に7〜8時間働ける時間数です。
十分稼げるため、滞在費用は抑えられます。
しかし、ビザ発行数が年間400人分と少なく、申請時期も1月と7月の2回しかないため、申請には早めの準備が必要になるでしょう。
私の場合
という感じです。
私は、ヨーロッパの街並みが好きだったのでイギリスに行きたいと考えていました。
しかし調べていくうちに、
- ビザ取得の難易度が高い
- 他の国より語学学校代も高い
ということで諦めました。
社会人にとってビザの申請が、不確定なのは結構厳しい現実でした。
そのため、
- イギリスほどビザ取得の難易度は高くない
- イギリスよりは語学学校代も抑えられる
- カナダ$は大きな為替レート変動なし
という理由でカナダに決めました。
私は「人と同じがあまり好きではない性格」なので、みんなが良く行くオーストラリアは最初から除外していました。
特に看護師はワーキングホリデービザを使い、オーストラリアに看護留学するケースもよく耳にするので。
まとめ
「国選びのポイント」を6つ
- 行きたい国があるか
- 予算
- 語学力
- 現地での目的
- スケジュールの都合
- ワーキングホリデービザの特徴
国が決まれば、あとは準備を進めていくだけになります。
