それは「過敏性腸症候群」です。
私自身これに10年ほど悩まされてきています。
今日はその「過敏性腸症候群」についてお話しします。
「過敏性腸症候群」について
過敏性腸症候群とは
「おなかの調子が悪く、痛みが続いたり、便秘や下痢などの症状が数ヵ月以上にわたって続く消化管の機能障害の疾患」※大腸に腫瘍や炎症などの病気がないことが前提
過敏性腸症候群は、「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」の4タイプに分けられると言われています。
その約10%が医療機関を受診する程、頻度の高い疾患と言われています。
中でも女性に起こりやすい病気のようで、年齢とともに減っていくことがわかっています。
命の危険に関わる病気ではありませんが、日常生活に影響を及ぼすため悩んでいる方が多い病気の1つです。
症状
また、これらはストレスによって悪化する場合が多く、便秘になったり下痢になったり患者によって症状が様々です。
下痢型の人だと、通勤電車などに乗ってられないなど生活に支障が出る場合もあります。突然おそってくる便意が心配で、通勤や通学、外出が困難になる場合もあります。
(私も片道30分の電車通勤を各駅で降りてトイレに駆け込んだことが人生で何回あるか。)
過敏性腸症候群に一度なると、「また起こるかもしれない」という不安感が生まれ、それがまた同様の症状をもたらすという悪循環に陥いるため、長い期間くり返し悩まされることに繋がるのです。
腸(小腸や大腸)は食べ物を消化・吸収し、水分を吸収して不要なものを便として作り、体の外に排泄する役割があります。それらを運ぶためには、「腸の蠕動運動」が必要です。
ストレスや緊張により、不安状態になると、この運動が過敏になり激しくなったり、痛みを感じやすい知覚過敏状態になります。
そうして引き起こされるのが「過敏性腸症候群」です。
原因
上記でもお話ししましたが、主としてはストレスや緊張・不安といったことが原因と考えられています。
診断基準
診断基準はローマⅢ基準という国際的な基準が用いられます。
治療
治療には「食生活の改善」が重要になります。
これがまた難しい。
場合によっては、薬を処方されることもあります。
薬も色々な種類があるんです。
代表的な薬
代表的な薬は「コロネル」「イリボー」があります。
これらは私もどちらも使用したことがあります。
あくまでも代表的な薬なので人によって「合う・合わない」はあるかと思います。
イリボー
過敏性腸症候群に対して有効な薬として挙げられています。
これは下痢型の過敏性腸症候群に使用される薬です。
薬の作用としては、腸の運動を亢進させるセロトニンという神経伝達物質の働きを抑えることによって、下痢や腹痛、また腹部の不快感を改善する効果があります。
コロネル
コロネルも過敏性腸症候群の治療によく使用されています。
イリボーとは異なり、過敏性腸症候群のどのタイプであったとしても使用することが可能です。
薬の作用としては、腸内で水分を吸収・保持し、便の固さを程良い状態に整えることによって、便通を改善します。
下痢にも便秘にもどちらにも効果があるため、どのタイプにも使用でき、下痢と便秘の混合型のタイプにも使用可能です。
治るの?
症状が治っても、今までストレスを感じていた状況に対して、自信がつくまで薬をきっちりと続ける事が大切と言われています。
症状はすぐ良くなるわけではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多いです。なので、それに振り回されないことも大切です。
わたしもその1人です。10年前よりは断然良いですが時折急激なものに襲われます。
生活習慣を見直し、薬で症状を抑え、ストレスをしっかりと向き合うことも重要です。
注意点
注意したいこととして、過敏性腸症候群から潰瘍性大腸炎やクローン病となる確率も高いことが報告されています。
40代以上の過敏性腸症候群の人は、虫垂炎や潰瘍、がんなど、消化器に他の病気が生じる可能性が高くなります。
仮に過敏性腸症候群と診断を受けても、
「便に血がまじる」「体重が減る」その他に気になる点がある場合は、医療機関の受診をお勧めします。
まとめ
当時は毎日途中下車しており、毎日駅のトイレにこもっていました。
- 生活環境が良い意味で変わった
- ストレスが減った
- 薬も変えた(私は今ビオスリーを使っています)
自分だけじゃないです。