みなさんは、文章を書いたあとに「文章チェック」をすると思います。
今回は、「文章チェック」の中の「重複」についてお話します。
「重複」とは何か

単語や文章が「繰り返している」現象をさします。
「重複」を確認する理由

では、「重複」を確認する理由は何でしょうか。
「重複」が読者に与える苦痛
文章の中に「重複」があると以下のような苦痛を読者に与えます。
- 読者が飽きる
- 読むのに疲れる
- 文章がくどく感じる
「重複」確認が与えるメリット
「重複」を確認することで与えるメリットは
- 文法の誤りを訂正できる
- 言葉選びが良くなる
- 読者がスムーズに読める
といったことが挙げられます。
文章が綺麗になり、「読者が読んでくれる文章」になります。
重複確認の流れ

ではどのように「重複」を確認していくのでしょう。
「重複」は
- 単語レベル
- 文節レベル
- 文型レベル
- 段落レベル
- 記事レベル
の順で確認していきます。
これらの概要を「良い例」「悪い例」を挙げながら説明していきます。
単語レベル
単語レベルとは、「同じ単語の繰り返し」を確認します。
例えば以下を例に挙げます。
上の例では、「の」が3回重複しているのがわかります。
下の例のように、重複を1つ減らして言い方を変えるとすっきりします。
重複は「2連続まではギリセーフ」「3連続はくどい」と感じるようです。
文節レベル
文節レベルとは、「1つの文章の中で起こる重複」のことをさします。
例えばこちら。
上の文章では「ので」が重複しています。
下のように、「ため」など、言い回しを変えることで印象が変わります。
さらに、「文節レベル」の重複は文末表現でも起こりやすいです。
上の文章は、小学生の日記みたいですよね。「過去形」ばかりで単調です。
「過去形」ばかりではなく、「現在形」を使用するなど混ぜることで文章にセンスが生まれます。
文型レベル
文型レベルは「同じ構造の文章」が繰り返していることです。
例えば、
上の例では、「ので」「ました」で構成されている文章が重複しているのがわかるでしょう。
「ため」に変換したり、繰り返しを無くしたりすることで、リズムのある文章になります。
段落レベル
段落レベルは「同じ構造の段落」が重複していることです。
以下を例に挙げます。2つの段落の下線部に着目ください。
重複しすぎて見づらいと思うのでまとめると
「○○は、○○を採用したオンライン英会話です。○○だけでなく、○○があるのも特徴の1つです。無料体験を〇回行えます。」
上記の○○以外がすべて重複しています。
かなりくどい例でしたが、同じような構造の段落を繰り返しているのがわかります。
記事レベル
「重複」が記事単位で起こっていることです。
よく「記事を書く方法」に「PREP法(※)」がありますよね。
この「PREP法」をひたすら記事内で繰り返すのもある意味「重複」です。
慣れるまでは「テンプレート化」するのは大事ですが、飽きられる可能性もあります。
PREP法は素晴らしい手法ですが、多用しすぎるものどうかということですね。
(※)PREP法とは
P:POINT 結論、要点
R:REASON 理由
E:EXAMPLE 具体例
P:POINT 結論、要点
「結論を先に述べ、その理由や具体例を紹介し、最後に結論を述べる」手法です。
説得力を持った流れのある文章を書くことのできる書き方です。
まとめ
「重複」は、読者に「読む苦痛」を与えないために確認するものです。
- 単語レベル
- 文節レベル
- 文型レベル
- 段落レベル
- 記事レベル
の順で確認していくことでより綺麗な文章に近づきます。
ぜひ参考にしてみてください。
